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「ミツワの器」

陶芸家 堅田貴治

高知県いの町出身。京都での修行を終え帰郷し高知県春野で作陶開始。

「直線はよりまっすぐに曲線はより滑らかに」。

一見シンプルながら独自の釉薬使いや細部への徹底的な

熱いこだわりが器を手にした瞬間温もりとなって伝わります。

[caption id="" align="alignnone" width="800"]
image Celadon やわらかく豊かな色彩 ほんのりピンクを感じる 遠い空は、どれだけ行こうとも遠ざかる けして辿りつくことは出来ない でも、そこにある 美しいと感じ 想い焦がれるもの 空を切り取る(MITSUWA/堅田貴治)[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image Olive 強い個性もなければ 華やかさもない でも、理由はわからないけど なんか好き 冬も近付いたある日 古い石油ストーブを出した 同じ表情をしていた 好きなものは引力を持っている 人の生活に寄り添う表情(MITSUWA/堅田貴治)[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image Cedar 風が吹けば 木々がざわめく 土の香りが気持良い 人間には少し寒いけど 必要な温もりがある 生き物たちが呼吸する 深い森の気配(MITSUWA/堅田貴治)[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image cup&saucer ¥4,800 左からceladon / olive / cedar[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image mug ¥3,500 plate 五寸¥2,800 六寸¥3,200 七寸¥4,800 八寸¥5,800 九寸¥7,000[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image 独自に配合した釉薬で淡く繊細な3種類の色合いが表現されていて、使い込むことでそれぞれに深みを増していきます。水引で作られていながら手仕事を感じさせない極限まで研ぎ澄まされた凜とした佇まいは食卓を引き締めてくれ、お料理を引き立たせてくれます。[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image 普通のマグだと大きいから2杯分ぐらい入れないといけないし、ボテッとしてちょっと重たいしといった積年の想いをぶつけて「軽くてシュッとしててちょっと小ぶりで手で持つとちょうどいいマグカップ」をテーマに作ってもらいました。少し広がったカップの口は優しい口当たりで手のひらにすっぽり収まるお尻のフォルムとあいまってちょうどどころかとってもいいんです。[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="800"]image 並べるとお互いの色合いがくっきりとしてまた違った表情を見せてくれます。[/caption] 店頭でぜひお手にとって感じてください。      

Mon 7, Mar 2016
Pottery by Mitsuwa
category: Goods Shop Store

「オリジナルブックカバー」 imageimage 土佐町の「手織木綿 さゝ布」さんから新作が届きました。 コースターと同じ藍染の手織り生地で作ってもらいました。 藍の優しい風合いと手仕事が感じられるすっと手になじむ感触が 心地よい仕上がりです。裏生地のヴィヴィッドな青もいい感じです。 ずっと手で触れているものだからこそほんもののいいものを。   オリジナルブックカバー 2,500円(税込)      

Fri 22, May 2015
Book Cover
category: Shop

「アネモネ」 image いつもお花を届けていただいているとなりまち土佐町の花卉園芸農家、 澤田さんのお花の販売を始めました。 ギリシア語Anemos(風)由来のアネモネは無愛想な店主に変わって、 その名の通りサッとお店の雰囲気を爽やかに華麗に変身させて くれています。   澤田さんの届けてくれるアネモネはどれも色がビビッドで 形も小ぶりでとてもかわいいのでお部屋の空気をパッと明るく してくれると思います。 花のある生活を一緒に楽しみませんか。   アネモネ / ¥100(1束)※月に数回だけの入荷となります。   花言葉「はかない恋」 赤「君を愛す」 白「真実、期待、希望」 紫「あなたを信じて待つ」        

Fri 6, Mar 2015
Anemone
category: Shop

「ピクルス」 image   お店のメニュー「いく農園のピクルスとライ麦のカンパーニュ」で 使わせてもらってる『IKU FARM PICKLE』の店頭販売を始めました。 彼らの作り出すピクルスは味、見た目はもちろん素晴らしいのですが、 その精神や人間性が商品に(作品と言ったほうがいいかもしれない) 宿っていてそれを感じられることが嬉しくもあり、頭がさがる思い でもあります。 ピクルスとなる野菜を一から育てていて(土作りも含め)瓶詰めまでの 全ての工程に本当に細部に至るまで手間がかかっていて無理(無駄)がない。 多分やってる本人たちは無理(大変な思い)をしてると思うのですが、 無理がないということは嘘がないし不自然でない。 食べてもらう人の事を考え抜いていて最上のために全てが 注ぎ込まれている。でも何より自分たちが作ることを食べること を楽しんでいる。そんな姿勢がいつもかっこいいし、素敵だなあと 素直に思えるそんなピクルスです。   List(全10種) ・babyおくらのピクルス ・コリンキーのスイートピクルス ・新生姜のローズスイート ・生姜のメープルスイート ・にんにくのレリッシュ ・万願寺とうがらしのレリッシュピクルス ・大根のレリッシュピクルス ・ナスのレリッシュ ・蕗のピクルス ・穂紫蘇のピクルス    

Wed 17, Dec 2014
Pickles
category: Shop

「コーヒー教室」   image image image image image   教えていて(教えるということ自体おこがましい、、) 「コーヒー」の知識や技術はもちろん必要ですが 「教える」という技術が必要なんだと改めて。 自分の知っていることを「伝える」ということであり、 それを理解してもらって、その人のものやこととして 体に馴染むませること。これは本当に難しい。。 でも何よりみんなでひとつのことを学ぶということは やっぱり楽しいよねということを教わりました。 ありがとうございました。    

Fri 7, Nov 2014
Coffee School
category: Blog Shop

「オリジナルエプロン」   imageimage   お店で着用しているオリジナルエプロンとキッズエプロンのご紹介。 オリジナルエプロンは

「YUKI」が「JOKI COFFEE」のために作ってくれたもの。

「エプロンの上からジャケットを羽織ってパーティに行けちゃうような、

身に「つける」というより身に「纏う」、少しフォーマルなイメージで」

というリコンセプトそのままの仕上がりになってます。

キッズエプロンは生地は同じものを使って、子供が着やすいように

首掛けタイプのシンプルなデザイン。子供の遊び心をくすぐる胸元の

リボンがポイントです。

オリジナルエプロン(大人用) / ¥10,800

キッズエプロン / ¥6,000

image

model : 164cm / 100cm

imageimage

 遊び心を刺激された模様。 image 後ろにはポケットがパンツと同じようにふたつ。 image 背中の三角のシルエットは後ろ姿をすっきり見せてくれます。 image ウエスト部分はボタンで3段階に調整できます。 image 胸当て部分は肩ひものベルトでタイトな感じからゆったりめまでアレンジできます。 image 前ポケットは大きめな作りになっています。真ん中に仕切りがあるので使いやすいです。      

Tue 1, Mar 2016
Original Apron
category: Shop

「糸を紡ぐということ」   image   土佐町の「手織木綿 さゝ布」さんを訪ねてきました。 「さゝ布」さんの作る作品は綿から糸を紡いで、草木染めと言われる 染色方法(天然の染料)で糸を染めて、その糸を手織機で織るという 気の遠くなるような行程を経て出来上がった生地から作られます。 今回は糸を紡ぐところと織るところを特別に見せて頂きました。     image 綿。これが糸の原料であることは知ってはいても実際に どのように糸になるかを見たことがなかったので、 今回見ることができて感動しました。涙   image 糸車を回して綿(左手で握っている)から糸を紡いでいきます。   image 棒状の紡錘(つむ)が回転して綿の繊維が撚りあわされて巻きとられてみるみる糸になっていきます。   image 紡錘によって紡がれた円柱型の糸。   image つむ少女。   imageimage 撚りあがった糸と染色された糸。   image 昔ながらの手織機で織られている生地。これは藍で染めた糸のもの。 糸が文字通り1本ずつ手作業で織られて一枚の布になっていくさまは 単純にモノが出来上がるのではなく「魂が宿る」、 そんな瞬間を垣間みることができた気がします。   そしてこの藍で染めた糸で織られた生地をつかってお店で使う コースターを作ってもらえることになりました! 楽しみです。    

Tue 30, Sep 2014
Spin thread
category: Blog Shop

「オリジナルコースター」   image 「さゝ布」さんにオーダしていてたコースターが出来ました!   image

深みのある藍色と温かみのある表情の布地は徳島の藍で染め上げた糸から

織られた手織り木綿ならではのもの。

直線を意識したフォルムと少し厚手の芯を使用することで木綿の持つ

柔らかな印象と手織りの緊張感を感じさせる品のある仕上がりに

なりました。

コースターのアクセントになっているステッチは 草木染めで染められた糸をかがり織りという縫い方 で付けたもの。色の原料はそれぞれ 白:藍の生葉 茶:インドアカネの根 黄:コブナグサ 緑:ざくろ+黄の糸 青:藍 でどれも自然の優しい色合いが素敵です。   image image      

Sun 7, Dec 2014
Original Coaster
category: Shop

「凛とした」   imagefurniture design & make Common」  さんの工房を訪ねてきました。 今回はお店で使うテーブル用の天板をオーダーするため、 使用する樹種の確認に行ってきました。   imageimage イメージしていた通り(いやそれ以上に)きれいに整頓されていて、 ほんとにここで家具作ってるの?っていうぐらい清潔な工房でした。 まさに「凛とした」空気が漂う気持ちいい空間からは岡部さん(写真左) の丁寧なモノづくりへの愛情というか哲学というか人間性が感じられ ああやっぱこうじゃないと、と初心に返されたのでした。 がんばろう。。   image 右からナラ、ホワイトオーク、レッドオーク。 今回は真ん中のホワイトーオークで作ってもらうことに。    

Sun 12, Oct 2014
Dignified
category: Blog Shop

「多目的室(フリースペース)のご利用について」 imageimage   JOKI COFFEEのある地域交流ハウス(通称ログハウス) には杉のフローリングが気持ちいいフリースペース(多目的室) が併設されています。 これまで子連れのお客様の遊び場や地元の方々の集まりの場として ご利用いただいておりますが、もっとより多くの方にいろいろな場として 使ってもらいたいと思っています。 そこで簡単ではありますが、この場所を使って何かやってみたい! とかただ集まりたい!という方へのご利用についてのお知らせです。   ◯利用目的 作品展示などのギャラリーとして ワークショップ、ライブなどイベントの開催 石窯ピザパーティーやミーティングの場としてなど ◯利用期間 1日のみ、または1週間〜1ヶ月ぐらい 内容によって相談に応じます。 ◯利用料金 基本的には無料です。 ◯設備について 広さは4.5m×4.5m(約12畳)の正方形。電源以外は特にありません。。 ただこちらで用意できるものもあるかもしれませんのでお気軽にご相談ください。 ◯お問い合わせ 担当:大下 0887-72-9309 hei@jokicoffee.com   この機会にぜひご利用お待ちしています。      

Wed 4, Jun 2014
For the use of the multipurpose room
category: Shop

「うれしい再会」 imageimageimage こんな山奥まで通り過ぎることなく、引き返すことなく 来てくれてうれしい再会ができました。 今の自分がこうしてあるのはこの二人のおかげ。 月並みな言い方だけど本当にそう思う。 ぐらぐらだった考え方や物事の捉え方、価値観に芯をズバッと入れてくれた。 いまでも揺らぐことはたくさんあるけれど、 そんなとき思い返すのはこの二人と過ごした時間だったりする。 そしてまたこれからも。      

Sat 10, May 2014
Happy reunion
category: Blog Shop

image   「絵本セラピー開催のお知らせ」 5/11(日)に開催する絵本セラピストの貞岡美樹さんによる 絵本セラピーの参加者募集のお知らせです。   ◯内容 絵本セラピーとは、大人に絵本を読み自分への気づきを 促すワークショップです。 今回は、毎日家族や子供の為に頑張るママ達に向けてお届けします。 素敵な空間で、自分の為の癒しの時間をお楽しみ下さい。   日時:5月11日日曜日 13:00〜15:00 場所:JOKI COFFEE(店内フローリングスペース) 参加費:1000円+コーヒー&お菓子代500円 持ち物:絵本を楽しむ気持ちだけ! 定員:6名(お子様はご遠慮ください)   申し込みと問い合わせ hei@jokicoffee.com 0887-72-9309   講師プロフィール  絵本セラピスト 貞岡美樹 元RKCアナウンサー。産業カウンセラーの資格も持ち、 心の幸せにアプローチします。   絵本セラピスト協会 http://www.ehon-therapy.jp/        

Tue 29, Apr 2014
Picture Book Therapy
category: Shop

「ニカラグア リモンシリョ農園 ジャバニカ種」   [caption id="" align="alignnone" width="500"]image 左がジャバニカ。右はエチオピアのイルガチェフェ。[/caption]   エチオピア産ロングベリー起源のジャバ種の 流れをくむジャバニカ。 エチオピア特有のモカフレーバーとニカラグアの 洗練された爽やかなフローラルな香りを併せ持つ クリーンな味わいの興味深いコーヒーです。 image [caption id="" align="alignnone" width="500"]image 比べてみると細長い。[/caption]   ちなみにニカラグアはここです。    

Wed 2, Apr 2014
Nicaragua Limoncillo Javanica
category: Shop

「看板」   看板のない珈琲屋としてスタートして( ただ設置できてなかっただけですが、、) 1ヶ月あまり。ようやく看板つきました!!! 今回は色に特にこだわって作ってもらったのですが、 頭の中の漠然としたイメージ(森の中の湖畔に立ってる 感じで、グレーがかった白で、冷たいんだけど あったかいみたいな、、などなど) を伝えて色サンプルをいくつも用意してもらって、 今まさにイメージしたものが目の前に!   image PARAGRAPH DESIGNさん本当にありがとうございました。 素晴らしいです。 そして雪のちらつく中設置してくれた嶺北機械のおんちゃん、 ありがとうございました。バッチリです。   看板とりつけのようす image   image image   image   image   image   image   image なんとなく自分のお店としての実感がなかったのが、 俄然現実味を帯びてきました。 なにせでっかい表札を出してるようなものですから、 襟を正して看板に恥じないお店づくりをこれからさらに 全力でやっていきます。

Thu 6, Feb 2014
Signboard
category: Shop

「2月の定休日」   image   2月のお休みのお知らせです。 2/9(日)、2/10(月) 2/23(日)、2/24(月) ※第2、第4の日曜日と月曜日   よろしくお願いします。    

Thu 6, Feb 2014
Holiday of February
category: Shop

「定休日のお知らせ」   shop   おかげさまでオープンからもうすぐ1ヶ月になります。 バタバタで準備しながらの出発で定休日や営業時間もきっちりと 決められずに様子を見ながら、とかそのうちそのうちに、 と思いながら走らせてきましたが、お休みを決めないと 休めないということに今さらながら気付きました。 (当たり前の話ですが、、。そして休みを自分で決めると いうことも初めての経験なのでいつ休んでいいのやらよく 分からずにいたというのもあります。。)   そこで、いろいろなバランスを考えて当面の定休日と営業時間を 以下の通りにしたいと思います。   ・定休日 毎月第2、第4の日曜日と月曜日 ・営業時間 9:00〜18:00 ※臨時にお休みするとき等は事前にお知らせするようにします。   1月は26日、27日 2月は8日、9日と23日、24日 をお休みとさせていただきます。   発表が遅くなってしまいご迷惑をおかけしていましたが、 これから気持ちも新たに良き珈琲をご用意してお待ちしております。 よろしくお願いします。    

Mon 20, Jan 2014
Notice of regular holiday
category: Shop

Giesen W1 Shop Roaster DSC_9509 JOKI COFFEEの珈琲焙煎機を紹介します。 ギーセン社のW1というオランダ製の機械で、見る人が必ず 「機関車みたいだね」というぐらい迫りくる堂々とした佇まい と昔の西洋のお城を思わせるフォルムが特徴的です。 その見た目通り、がっしりと熱を蓄えてじんわりやさしく 包み込むようにコーヒー豆を煎り上げてくれる頼もしいやつです。 というのはイメージですが、コーヒーの味がとてもクリーンで 豆のもつ個性をよく引き出してくれます。 ギーセン社の焙煎機は日本で19台目(as of 2013/12/20)、 四国で2台目、高知では初上陸です。 ぜひ会いにきてやってください。   Giesen Coffee Roasters is a family-owned enterprise and has been active in manufacturingnew coffee roast machines and equipment. We have experience for more then 20 years to manufacture coffee roasters 1 Kilo to 25 Kilo. Our speciality is also dismantling and totally rebuilt! Engineering complete systems from green coffee to packing.    

Fri 3, Jan 2014
Coffee Roast Machine
category: Shop

「自家焙煎珈琲屋」


なぜ自家焙煎珈琲屋なのかを考えてみました。
これは僕のキャリアと関係する話でもあります。

僕はいわゆる飲食業界というところでずっと仕事をしてきましたが、
この世界へと足を踏み入れるきっかけになったのは「カルアミルク」
じゃないかと思っています。そう、
カルーアというコーヒーリキュールと
ミルクを割って作るあの甘口のカクテルです。

大学生の時に最初にアルバイトをしたカラオケ屋のドリンクのメニューに
このカルアミルクがありました。その当時はとても流行っていたカクテル
だったので、もちろん知ってはいましたがそれはカルーアとミルクが
しっかりと混ぜられたコーヒー牛乳のような色合いのカクテルでした。

でも、このカラオケ屋での作り方はカルーアとミルクを混ぜずに、
まずはカルーアをグラスの底に注ぎ、次にミルクをカルーアの上にのせるように
ゆっくりと注ぎます。そうするとカルーアの黒とミルクの白がくっきりと分かれて
2層になります。
これは使用する材料の比重を利用して層を作りだすプースカフェスタイルと
いうものですが、この2色のパキッとした色合いとこれを作り出す工程(カクテルの技術)
にすっかり夢中になってしまいました。

そんなカクテルの魅力に魅せられてバーの世界へと飛び込んで
いくわけですが、(単純ですね。。)僕の飲食業界のキャリアのスタートと
いうかバックグラウンドはやっぱりバーテンダーなんだと思います。
だからではないですけど食べ物(料理)よりも飲み物への思い入れが強いんです。
一時は飲み物のスペシャリストになりたくてバリスタ(エスプレッソ)やソムリエ(ワイン)
なんかもやってきました。特にソムリエには本当に憧れた時期がありました。

カクテルは自分が作るわけですからおいしいと言ってもらえればうれしいのは当然です。
同じようにワインもセレクトしたものがお客さんの好みや、その時の料理や、その時の
雰囲気にバシッとはまったりしておいしいと言ってもらえると、なんというか自分だけではなく、
自分がセレクトしたワインも認めて貰えるわけです。
ワインはカクテルと違って物質的(商品)な要素があるので、お客さんと目に見えて
そのワインの背景や価値観を共有することができます。
1本のワインの向こうには作り手であるブドウ農家さんや醸造家がいて、
こちら側には僕とお客さんがいてつながりができるわけです。
そんなことを考えていると瓶詰されたワインは商品ですが、もともとは野菜や果物と同じで、
ぶどうから作られる「農産物」でもあるということに気付かされます。

でワインの話から、なぜの話に戻ると、カルーアがコーヒーだから珈琲屋って
いうわけではなくて、コーヒーもワインと同じ農産物だという話です。
もちろん全てのものには原料があるので、全て農産物だということもできます。
ビールだって紅茶だってそうです。

ワインは原料となるブドウの果実の出来で味のほとんどが決まります。
なのでソムリエは作られるブドウがどんな品種でどのような気候、
土壌で作られたかを知る必要があります。
コーヒーもコーヒーの木の果実がどこの国でどのような風土で育てられ、
コーヒー生豆(果実の種子)がどのような精製方法で作られるかに
よって味わいは変わってきます。そう、ワインもコーヒーも原料ありきだと
いうところに大きな共通点があります。

こうなってくるとだんだんと興味は自然と原料に向かっていくわけで、
そうこうすると畑とか原料が作られる現場を訪れたくなって、そのうち自分も
作ってみたい衝動に駆られたりもして、みたいなことになるわけですが。。

それで最終的になぜコーヒー(自家焙煎珈琲豆)にこうも魅かれるかというと、
コーヒーはコーヒーの木を育てることはできませんが、原料に近い状態、
つまりコーヒーの生豆の状態から参加できるところなのかなと思うわけです。

例えばカクテルで言うと使用する素材をいいものにすればよりおいしくなります。
でもこれは自分の力ではなく素材の力がものをいいます。(もちろん素材をセレクトする眼
(正確には味覚ですが)とおいしく仕上げる技術があってこそなんですけど。)
乱暴な言い方をすれば誰が作ってもおいしいものはできます。

またワインは専門的な知識を使って、星の数ほどある銘柄の中、価格もピンから
キリまである中から、その飲まれるシーンに合わせて選び出す作業(これは音楽の
選曲にも近いものがある気がする)がひとつの醍醐味ではありますが、
そのワインの味わいを作り出す工程のなかには参加できません。

コーヒーは作ってもらった原料のコーヒー生豆をその豆の個性が一番出せる状態に
焙煎してあげて、それに合わせた方法で抽出する。また逆に自分の思い描くコーヒーの
味わいがあって、そこから逆算して原料を選ぶということもできる。
この流れというか思考の工程が自分にはすっと落ちるところがあるんです。
自然というか、無理がないというか。なんでだろうとそういうことを考えているうちに
コーヒーってカクテルの世界とワインの世界の両方の要素があるなと。

だから自分はコーヒー、とりわけ自家焙煎珈琲というものにこだわるのだと。



Tue 5, Feb 2013
thought < a coffee roaster >
category: Shop

<ヨキコーヒーとは>

ヨキコーヒーは今の所、僕個人が自家焙煎珈琲屋として活動する時の名前です。
今後はお店として開業すればお店の名前、つまり屋号になるわけですが、
ではなぜ<ヨキ>かというところも含めて書きとめておこうと思いました。

ヨキ(joki)というのはフィンランド語で「川」を表します。

珈琲屋として活動するときに名前が欲しかったので、あれこれと考えました。
その時に決めていたのは「○○○コーヒー」にするということ。

単純に分かりやすいという理由もありますが、自分自身への宣言でもあります。
それは自分は珈琲屋であるということです。

きっと自分の性格上いろんなことに手を出したり、飽きたりして道を見失います。。
そんな時お前は珈琲屋だろっとつっこみを入れてくれる言葉です。
そして、一番のミッションは何はともあれおいしい珈琲を作り、
おいしいを届けるために最大限自分ができることをするのだと。

僕が住んでいる町は標高は250mとそれほど高くはないですが、
山に囲まれた小さな町です。いわゆる高知県の中山間地域に位置しています。

この町に来た理由はいろいろとありますが、一つは「自然」に近いということ。
とは言え僕は自然が好きなわけではありません。アウトドアというよりインドアですし、
若いころからずっと都会を追い求め、流行を追い求めてきたシティボーイ(死語)です。

じゃあそれがなぜ?と考えると
ただ単純に「自然」というものを知りたかったのだと思います。
あまりにも自然を知らずに生きてきたから。

ただここで言う自然というのは僕的にはけっこう広義な意味があって、
もちろん「山」「森」[川」[海」とかの自然もありますが、僕が追い求めてこなかったもの。

例えば「地方」や「田舎」、「農業」とか「自給自足」とか、
街ではなくて町の成り立ちやインフラとかも含んでいます。

そもそもの人の暮らしって何?本来の然るべき姿って?みたいなところへの疑問です。
(もっと言うと生きるって何?みたいなことになってしまうのでそれはやめにします。)

また話がずれましたが、名前の話です。
ネーミングって悩みますね。子供の名前なんて本当にこれでいいのか悩みました。
(でも声に出して、読んで、呼んでいくうちに命が宿るもんなんですね)

まずは好きな言葉とか好きな曲とか人とか考えてみるわけですが、せっかく自然の近くに
いるのだからそれにちなんだものにと思い直しました。
それでこの町で一番特徴的な自然なものってなんだろうと考えたとき、
まっさきに浮かぶのは「山」や「森林」です。まわりにはこれしか見えませんから。。
あとはこの町のブランド米「天空の郷」という名前にある通り「空」も近くに感じることができます。

ではなぜ「川」か。

本山町は縦に長い長方形をしていて、その南部の東西を貫くように
吉野川という大きな川が流れています。
吉野川は昔は鮎や鰻が取れる清流だったようですが、
ダムができてからは四万十川ほど清流ではなくなってしまったようです。
でも都会の川ほど汚れているわけでもなく、良く見かける枯れそうな川とも
違って水量もあるし雄大で立派な川です。

それはなぜかというと本山町を取り囲む山々から流れ出る支流といわれる
いくつもの川が支えているからです。
そして、これらの支流はとてもきれいな清流で山に暮らす人たちの生活も支えてくれています。

「川」って「水」なんですよね。(当たり前の話ですが。。)
人が生きる上で必要不可欠な「水」。
でも水って蛇口をひねって出てきたり、
ペットボトルに入ってたりするものだと思ってたりするわけです。
また空気と同じようにあって当たり前に思ってたりもするわけです。

そして、川というのは山と海をつなぐものなんですね。(またまた当たり前の話ですが。。)
だから山の中でごみを捨てれば川を流れて海に流れ出るわけです。
森林を間伐などで保全することで海の環境も改善されるなんて話も良く聞きます。
小学校で習った「海でできた雲が山についたら雨になって川を流れて海にでる。」
つまりすべてはつながっていてそれをつないでくれているのは川なんです。
昔は山で伐った木を川に浮かべて、徳島の鳴門の方まで流して海を渡って
大阪まで運んだなんて気の遠くなるよう話も聞いたことがあります。

コーヒーは水がなければ飲むことはできません。
もっと言うと珈琲豆は外国の山の中で作られて、はるばる海を渡って日本にやってきて、
それを焙煎して、とまたまた気の遠くなるような一連の流れがあって飲むことができます。

自分がやろとしている珈琲屋というのは、その流れを担っているのだと(ほんの一部ですが)
感じた時、あぁ「川」になりたいなあと思うわけです。しかも清流に。清流の方がおいしそうだし。
大きくなくても穏やかな川の流れのように。

で最後になぜフィンランド語かというと北欧とかあの辺りが好きなんですね。
(なんで北欧かなんて話もいつか書きたいと思いますが)
フィンランドで言えばAlvar AaltoとSnufkinが好きです。

それ以前に根っからの舶来主義でもあり、異言語や異文化に触れるとゾクゾクしちゃう体質です。
ま、簡単に言えばミーハーなんですけどね。

そんなこんなで<ヨキ>は<良き>。
良きコーヒー。

GOOD DESIGNとかGOOD MUSICとはちょっとニュアンスは違うし、
ちょっと古風な言い方だけどなんかいいなあ思ったわけです。

たかだか名前の説明するだけでどうしてこんなに長いことになるんだろう思いながらも、
考えが整理されたし、(いやある意味散らかったままだけど)それもよきことかな。


 


Sat 2, Feb 2013
thought < joki coffee >
category: Shop

「第6回うだつマルシェ


気付けばもう6回目となったマルシェ。2回目から参加して、
一回お休みしたけど、ほぼ毎回来ているこのマルシェ。

いつも新しい出会いがあって、会場のひとつ「スペースきせる」
も石畳の町並みも地元の人もスタッフも、そしてお客さんもぜんぶが
心地よいマルシェだと思うのです。












































今回も半田素麺の北室白扇さんがお隣。これも楽しみのひとつ。





















4種類産地ごとの珈琲豆を用意。










































地元のしそジュースとレモネード。しそはもっと飲んでほしかったなあ。
売り方がまずかった。反省。レモネードもちょっと苦かったかな。
レモンの熟度が足らなかったよう。これも反省。





















トークイベントの様子。あんまりしっかり聞けなかったけど
すごい濃い話だったと思う。






















毎回いろんな企画があって(自分は全然参加できてないけど、、)
どんどん出店するお店も増えていて、規模も大きくなってきてるけど、
でもゆる~い。そんなマルシェが毎回楽しみです。



Thu 6, Dec 2012
6th Udatsu marché
category: Shop

「まちなか」

本山の街の中、商店街をもっと歩いてもらおうと
企画されたイベントにて移動式石窯でピザ焼き体験。

ユニックで設置。こんなに大掛かりだと移動式とは呼べないけれど、
こういうことが出来ちゃうのが田舎のこの町のいいところでもある。

















今回の企画のメインは今では町唯一の旅館となった
高知屋旅館」を一般開放してガイドツアーを行うというもの。
商店街の中では数少ない見所のある建物のひとつ。






















ピザ体験の会場は旅館前の広場。





















晴天に恵まれていたのは最初だけ。



































説明を追加 旅館の土間では苔玉つくり体験も。













































なくなるものにはなくなる理由があって
必要なものには必要な理由がある。

昔からずっとあるものにはずっと存在
し続けるだけの理由があり価値がある。

消えゆくものの中にはその価値がないから
消えゆくのだと思っていた。

でもそこに守りたいという想いがうまれたとき、
それは守るべき価値があるものになるのかもしれない。

無理矢理ではなく、ごく自然に何かのきっかけで、
ほんの少しの小さな力でもそれが積み重なった時
そこには新しい理由が生まれるかもしれない。
存在する理由、必要とされる理由が。




Thu 13, Sep 2012
In the street
category: Shop