「かけがえのない時間」
もうずいぶん経ってしまったけど、紙漉き体験の様子。
静かな山と温かい気持ちに迎えられて、伝統工芸としての
手漉き和紙作りの技術が自然との共生の中、人々の暮らし
に根付いてその心とともに受け継がれてきたのだと知った。
|
原料をたたく道具 この形はまさに機能美 |
|
原料の蒸された楮の皮 |
|
「トン、トン、トン」 リズムよくたたく |
|
繊維のほぐれ具合の確認 |
|
流水ですすぐ 山の水は冷たくも清い |
|
裏山で和紙に漉き込む素材を採取 |
|
和紙の原料を流し込む型枠 |
|
のりとなるトロロアオイ |
|
裏山で採ってきた葉っぱをのせていく |
|
枯葉もまた味のある素材 |
|
絵を描くように素材を置いていく |
|
人それぞれの個性が |
|
表現されて |
|
自分と対話できる瞬間 |
|
土や自然の色も |
|
加えていく |
|
不織布に |
|
移しとって |
|
水分をしっかりとる |
|
乾燥させる前にしか見ることが できない光に透かした時の透明感 |
|
ロギール氏曰く 一番美しい瞬間 |
|
店内のランプ やさしい灯り |
|
かみこや |
|
後日送られてきた手漉き和紙には自然の持つ美しさと そこに込められた想いや時間が閉じ込められていた。 |
|
一枚は廊下に |
|
もう一枚はランプシェードに |
紙漉きのことはほとんど忘れてしまったけれど、
短い時間の中で感じることができたいろいろな
感覚はふとした時に目を覚ます。
そんな時は穏やかで優しい気持ちになって、
本当に大切なことを見失わないように気付かせてくれる。
そう思うとかけがえのない時間だったと、
時が経つにつれ感じずにはいられない。
また行きたいなあ。